イエス様誕生シーンの箱庭 ペセブレ(pessebre)☆彡
クリスマスの時期になると、町のあちこちでペセブレ(pessebre)=イエスキリストの誕生シーンや三賢者の来訪シーンを表現した箱庭を見かけます。
例
・市場で売られているペセブレ
・親戚の家のペセブレ
本物の土や葉や石を使っていて本格的
・お菓子屋さんのディスプレイのペセブレ
わが町タラッサ(Terrassa)の市役所前にも毎年立派なペセブレが設置されます☆
2016年のペセブレ
2013年のペセブレ↓
建物上部の流星はスペインのクリスマスの特徴の一つで、東方の三賢者(Los Reyes)はこの流星に導かれキリストの誕生を祝いにやってきたとされています。
2011年のペセブレ
これはタラッサ市役所。
この向かい側にペセブレが設置されます。
クリスマスマーケットではこのペセブレのための装飾品がたくさん売られていて、心ときめきます✨✨✨
いろいろなフィギュアたち
食べ物のパーツ
こんな大きなセットも
農場や昔の街並みを再現するための色々なパーツ
タラッサ市のクリスマスマーケットの様子はコチラへ
ペセブレが飾られるのは12月から1月の初旬、1月6日に東方の三賢者がやってくる日の週末あたりまでとなっています。
もしクリスマスシーズンに偶然スペインを観光されるときには、その町の市役所へ行くとこのようなペセブレを見物することができます☆彡
タラッサ市役所の場所
カーニバル①(学校編) Carnaval
日本人にはあまり馴染のないカーニバル。
リオのカーニバルのパレードが有名ですが、カーニバルって一体何なんでしょう!?
ということで、軽くご説明を。
カーニバルはキリスト教のお祭りで、復活祭(イースター)前の四旬節という節制の期間が始まる前の謝肉祭を指します。期間はだいたい1週間ほど。
民間習俗的なイベントで、仮装行列をしたり、仮面舞踏会が行われたり、お菓子を投げるイベントなどが催されたり・・・地域によって様々なようです。
息子の通う学校でもカーニバルは学校を上げてみんなで取り組む行事。
ということで今年(2016年)学校でどんなことをしたのかご紹介します!
ここタラッサ市の学校はカーニバルの一週間、幼稚学校から小学校までほぼ毎日普段と違うアクセサリーをつけていったり、特別なフェイスペイントやメイクなどをして登校するのが一般的。
息子が通う年少組さんは
月曜日・・・蝶ネクタイをしてくる
火曜日・・・頭にカチューシャ、帽子などのかぶり物をしてくる
水曜日・・・マニキュアをしてくる
木曜日・・・右と左片方ずつ違う靴をはいてくる(←おいおい・・・^―^;)
金曜日・・・普段の恰好で登校。午後のパレードの準備は学校でする。朝のおやつはみんなでホットチョコレートと菓子パンでカーニバルを祝う(ふだん朝のおやつは各家庭で用意)。
といった具合でした。
月曜日の夕方はカーニバルのために特別に行われた課外活動のダンスクラブの発表会もあり、息子もピエロの恰好でダンスに参加(今年のカーニバルの学校が決めたテーマはピエロだった)。3歳児のピエロダンス、とってもかわいかったです♡
そしてほとんどの学校は金曜日の午後にメインの仮装パレードを行います。
学校によって、学年やその年によって自由な仮装か学校指定なのか違います。
今年息子の学校は、3~5歳児クラスは「ピエロ」と決まっていて、仮装の衣装&準備まで学校でしてくれたのでものすごく楽でした!!
たくさんの小さなピエロのパレード、超かわいかったですよ~!!
ちなみに2歳児クラスの時には息子はリンゴの木になった(笑)この年↓は自由で、衣装は親の手作り(っひ~~!!)。
最後に広場に集まって、学校の巨人(というのがカタロニア州の学校には必ずいる)と一緒にダンス。
色とりどりのピエロの頭が陽気な気分にさせてくれました♪
ちなみに小学生たちはみんな自前の衣装で、それぞれ好きな物に変身。
今年多かったのはスターウォーズのキャラ、マリオ、お姫様(アナと雪の女王関係)やハリーポッターでした^^
小学生たちのかわいい仮装♡
ジャズフェスティバル(El Festival de Jazz)
毎年3月に行われるテラサ・ジャズフェスティバル。
町の市場や広場、コンサートホールなどで連日ジャズコンサートが開かれます。
2015年の今年は、211人のジャズミュージシャンがこのイベントに参加し 61のジャズコンサートが開催されています。
今年で34回目を迎えるタラサ市のメイン・イベントでもあるこのお祭り。
これまでにのべ5,265人の世界中からのジャズミュージシャンが参加、5001のコンサートが開かれてきました。
すごい~~(@@)
ホームページはこちら→
http://www.jazzterrassa.org/ca
特に広場で行われるジャズの生演奏は無料で聞けて最高!!
町の中心広場、プラサ・ベリャでのコンサート
ジャズ、渋い!かっこいい~~!!
↑そして勝手に踊りだす人たち・・・^^
町中に音楽があふれる感じも「これぞヨーロッパ!!」という感じがします♪
ピクニック・ジャズ(Picnic・Jazz)はこのジャズフェスティバル中のメインイベントの一つで、毎年テラサ市の中心にあるパラダイスの谷公園(Parc vall paradis)で行われます。
広い大きな公園の野外ステージで一日中ジャズが無料で聞ける!
みんなピクニックということで、レジャーシートにサンドイッチ持参でのんびり聞いたり、踊ったり。
公園でのライブジャズを思い思いに楽しんでいます。
ステージに続々と集まる人たち
ステージ
ジャズが好きで、3月にバルセロナ方面へ旅行に来るさいには、ぜひタラサにも立ち寄ってみてください!!
人間の塔
ユネスコの無形文化遺産でもあるこの人間の塔、スペインのカタルーニャ地方の伝統的な文化の一つです。
現地ではcastellと呼ばれています。
castell=カタルーニャ語で「城」の意味です。
お祭りの際などにパフォーマンスが行われます。
人間の塔発祥の地とされているタラゴナでは、2年に一度協議会も開かれています。
コムリンの町タラサには、歴史上初めて10段の人間の塔を成功させた有名なチームもあり、この活動がとても盛んです。
何かのイベントがあるときには、必ずパフォーマンスが行われます。
こちら↓はタラサの夏祭りの時の写真です。
こちら↓はおなじみサグラダファミリアの前でのパフォーマンス。
「カタルーニャ文化の融合!!」って感じでかなり迫力がありました。
はじめ私はこの人間の塔に対して特に興味を持っていませんでした。
というか「なぜそんなことをする!?」とさえ思っていたかも・・・^^;
しかし、実際のパフォーマンスを見てみるとそこにはとてつもない感動が待っています!!
人間の塔の主なテーマは4つ:
力、バランス、 勇気、そして知恵と共通意識。
この4つの要素と会場にいる人間の塔の構成員、応援のみんなが一つになり一段一段塔を積み上げていくそのドラマ。
パフォーマンスに欠かせない音楽もカタルーニャの伝統音楽とリズムで会場を盛り上げます♪
動画も見てみてください!かなり面白いですよ!!
カーニバル
モデルニスモ祭(Fira Modernista)
毎年5月の第2週目の週末にテラサ市全体で開催されるモデルニスモ祭。
「モデルニスモ」とは、スペインのカタルーニャ地方、バルセロナを中心に19世紀末から20世紀初頭に流行した、フランスのアール・ヌーボーと似ているアートスタイルのこと。
特徴はやわらかな曲線と華やかなデコレーション。
みなさんよく御存じのサグラダファミリアのガウディの作品によく見られる、あのなめらかな曲線の建築物などがその代表です。
祭りの期間中はモデルニスモの時代のアンティークな服装を身にまとって、街へ繰り出す人たちがたくさんいます。
町の中心部などはその時代にタイムスリップしてしまったような雰囲気。
屋台の売り子さんたちはもちろんその時代の恰好で、お店で使う道具などもモデルニスモ時代の古風なものでとても味があります。
パン屋さん♪
ソーセージなどのお肉屋さん♪
八百屋さん♪
鍛冶屋?
こちらは水瓶、でしょうか。。。
手作りの小物を売る店♪
こちらはチーズ屋さん♪
なんとバッファローのチーズ専門店。
少し買ってみましたが、牛のチーズよりやや匂いが強いです。
レース編みのワークショップ☆
こちらは足こぎメリーゴーラウンド。
町の中心広場プラサベリャでは巨大アンティーク時計のパフォーマンス
カタルーニャの伝統衣装を着て、カタルーニャの歌を歌う♪
カタルーニャの伝統ダンス「サルダーニャ」をみんなで踊る♪
メイン会場となるサンジョルディ公園は、このお祭りの期間園内のバラ園がとっても綺麗です!
その他アンティークの車のパレード
昔のお葬式の馬車なども
モデルニスモ時代の雰囲気をたっぷり味わえるお祭り。
ぜひぜひみなさんにも見てもらいたいです☆
タラサ祭り(La Fiesta Mayor)
テラサ市で一番大きなお祭りは、毎年7月の初めに行われる「フィエスタマジョール」(La Fiesta Mayor)。
正確にはサンピーターの日(6月29日)の次の日曜日ということになっているので、だいたい7月の最初の週末がお祭りになります。
このお祭りはテラサに深く根付いたカタルーニャ文化を体験することができる、伝統的カタルーニャのお祭り。
木曜日に始まり週末さまざまなイベントやパフォーマンスなどで最高潮を迎え、次の週の水曜日の夜に花火大会が行われて祭りが終了します。
日本のような神輿や山車はありませんが、大道芸やタラサ市ならではの人間の塔のパフォーマンス、ヨーロッパの悪魔&ドラゴンなどによる花火のパフォーマンス、タラサ市の巨人のダンスなど見どころ満載です!
露店の様子
タラサ市の巨人人形によるダンスパフォーマンス♪
広場でカタルーニャの伝統ダンス、サルダーニャを踊る人々。なんかかわいい~。
バンドのパフォーマンス
特設遊園地も各地に出現します☆
これは怖い!!
顔が獣で身体が女、足が蛇の悪魔のパフォーマンス。。。
ドラゴン
人間の塔その1
このままの状態で広場を歩いて移動しています。
人間の塔その2
お腹がすいたらバルでホットドックなどを買い食い☆
€2,5
人間の塔その3
出来上がりまでをご覧ください!!
↑7段目が完成しています。
そして・・・
完成の瞬間!!8段の人間の塔☆
お祭りの締めくくりは花火で。
日本のに比べるとだいぶあっさりシンプルです。
地元の雰囲気と活気をたっぷり味わえるフィエスタマジョール。
毎年楽しみにしています♪
聖アントニオ(San Antonio)のパレード
聖アントニオ(San Antonio)の日(1月17日)にちなんだパレードがタラサ市でも行われたので、見に行ってきました♪
聖アントニオはエジプトで生まれ、105歳まで生きたと伝えられている動物の守護聖人です。ガウディのアントニオはこの聖人から付けたアントニオだという説もあります。
伝統的には動物の飼い主たちが動物とともに教会を訪れ、司祭から祝福を受けるという行事です。
各都市でパレードの様子は少しずつ違いますが、タラサ市では主に馬やロバ、ポニーに荷馬車などがパレードの中心でした。
Tres Tombsと言ってカタルーニャ語で3巡、3周の意味なのですが、パレードの行進はメインストリートのランブラス通りを3周します。
こちらがタラサ市のパレードの様子
馬って優しい目をしていて美しい動物です。
乗馬服を着た騎手たちはかっこいい~!
羊が一匹だけいました!!
バトントワリングやマーチングバンドのパフォーマンスもありました。
動物や太鼓が大好きな息子は大喜びだったので、毎年見に行きたいです^^
バルセロナやバレンシアなどではもう少し盛大なパレードが行われるようで、馬やロバ以外に羊やヤギなどの家畜、野菜やワインダルを積んだ荷馬車、そしてペット(犬・猫・小鳥・ウサギ・ハムスター中には亀なんかも)と共に多くの人が参加します。