人間の塔
ユネスコの無形文化遺産でもあるこの人間の塔、スペインのカタルーニャ地方の伝統的な文化の一つです。
現地ではcastellと呼ばれています。
castell=カタルーニャ語で「城」の意味です。
お祭りの際などにパフォーマンスが行われます。
人間の塔発祥の地とされているタラゴナでは、2年に一度協議会も開かれています。
コムリンの町タラサには、歴史上初めて10段の人間の塔を成功させた有名なチームもあり、この活動がとても盛んです。
何かのイベントがあるときには、必ずパフォーマンスが行われます。
こちら↓はタラサの夏祭りの時の写真です。
こちら↓はおなじみサグラダファミリアの前でのパフォーマンス。
「カタルーニャ文化の融合!!」って感じでかなり迫力がありました。
はじめ私はこの人間の塔に対して特に興味を持っていませんでした。
というか「なぜそんなことをする!?」とさえ思っていたかも・・・^^;
しかし、実際のパフォーマンスを見てみるとそこにはとてつもない感動が待っています!!
人間の塔の主なテーマは4つ:
力、バランス、 勇気、そして知恵と共通意識。
この4つの要素と会場にいる人間の塔の構成員、応援のみんなが一つになり一段一段塔を積み上げていくそのドラマ。
パフォーマンスに欠かせない音楽もカタルーニャの伝統音楽とリズムで会場を盛り上げます♪
動画も見てみてください!かなり面白いですよ!!
セントエスピリト教会(Catedral del Sant Esperit)
テラサ市のメインの教会です。
1953年からの教区教会で、これまでに何度か修復工事が行われています。
見どころはネオ・ゴシックスタイルのファサード(正面の部分)と、キリストのチャペル。
町の中心広場、プラサ・ベリャにあります。
教会の鐘を目印に旧市街を歩くと、方向が分かりやすくていいです♪
Esglesia,1
tel: 93 783 05 29
時間:
月曜~金曜 7:30-12:30, 17:30-21:00
土曜日 7:30-10:00, 17:30-21:00
日曜日 8:30-13:00, 18:00-21:00
カタルーニャ科学技術博物館(Museu de la Ciencia i de la Tecnica de Catalunya)
この工業モダニズムスタイルのテキスタイル(織物)工場は、アイマリック・アマット・ジョベール社の依頼によって、建築家リュイスモンクニル(Lluis Muncunil)が1907年に建てました。
建物はカタルーニャの最も素晴らしい工業モダニズム(industrial Modernism)の建築物だと言われています。
観光パンプレットからの写真
私たちの左側後方にある建物がその一部です^^;
このアイマリック社はタラサの3人の工業実業家によって作られたウール工場の会社で、
テキスタイル製造の全行程がここで行われていました。
現在この建物はカタルーニャ科学技術博物館となっており、モダニストのテキスタイル工場(石炭の倉庫、ボイラー、煙突、蒸気エンジンやエンジン室など)を見学することができます。
その他モデルニスモ時代の車や生活に関する展示品、科学博物館のコーナーでは、子供たちが実験を通して科学に触れることのできる設備がたくさん整っています。
ちょっと時間の空いた平日などに子供と訪れると、アカデミックで充実した時を過ごすことができます^^
Rambla d’Egara, 270
Tel:93 736 89 66
開館時間:
火曜日~金曜日 10:00~19:00
土曜・日曜・祝日 10:00~14:30.
月曜休館
入館料:4,50 ?
オフィシャルウェブサイト http://www.mnactec.cat/
フレイシャの家(Masia Freixa)
サンジョルディ公園内にある建築物で、もともとはかつての実業家Josep Freixa氏の家でした。ガウディ風のこの建物は、建築家Lluis Muncunil(ルイス・モンクニル))によって1905年から1910年の間に建てられました。古い織物工場の構造をしたこの建築は、この時代の特徴である曲線を多用した優雅な雰囲気が印象的です。
いろいろな角度からご覧ください♪
放物線状のアーチがたくさん使われていて、テラサ市におけるモデルニスモ(Modernismo)の文化的遺産の一つです。
夜はこのように、白い建物がくっきり浮かび上がってまた違った雰囲気。
なぜか「ムーミン」のニョロニョロを連想してしまうのは私だけ・・・?
1959年にタラサ市がこの家と庭を買い取り、この場所が市で一番最初の公共公園となりました。現在は観光案内所などの市の設備として使われています。
コチラが観光案内所(Oficina de Turisme)の入り口です。
中に入るとこんな感じ。
内側もまた放物線状のアーチがたくさん使われていて、優しい雰囲気。
写真を撮ったのがクリスマスシーズンだったので、ツリーがありますね。
Plaza Jpsep Freoxa i Argemi,11
(サンジョルディ公園の東側入り口そば)
時間:月~金 9:00-14:00, 17:00-19:00
土・日・祝日 10:00-14:00
パラダイスの谷公園の城(Castell Cartoixa de Vallparadis)
タラサ市の中心に「パラダイスの谷」(Vallparadis)という公園があります。
「谷」というだけあって、町の窪地のようなところにある大きな公園。
そのパラダイスの谷に、12世紀に建てられた古いお城があります。
お城の外観
石造りの建物につたの絡まる感じが中世の雰囲気を醸し出しています。
中もとても素敵。
この石造のアーチの構造がとてもヨーロッパのお城らしいですね☆
ドアの装飾は落ち着いていて美しい。
14世紀と15世紀には修道院として使われていたこの建物。
今はテラサ博物館の展示会場として使われていて、タラサ市ができるまでとその発展の歴史についての展示がされています。
展示品の例
またパラダイスの谷には古い教会や遊具や喫茶店などいろいろな見どころ、遊びどころがあります。
こちらの教会は5世紀中ごろに建てられた、ヨーロッパの中でも現存する最も古い教会の一つ。
聖ペレ教会
こんな小さい列車もあって、子供がもう少し大きくなったら私も乗ってみたい。。。乗れるのは日曜日のみです。
Salmeron, s/n Terrassa
Tel:93 785 71 44
お城の開館時間:
水曜~土曜 10:00~13:30 16:00~19:00
日曜 11:00~14:00
月曜、火曜、祝日は休み
入館料:€3(テラサ市民は無料で入れます。)
市場(Marcat de la Indipendencia)
メインストリートのランブラス通り沿いにあり、カタルーニャ鉄道の駅からは歩いて5分弱。
駅を出てランブラス通りを上っていくと、右手にあります。
魚・肉・野菜の他、お惣菜のお店、きのこ専門店やハーブ、オリーブ、ハムの専門店などスペインらしいお店、食材がたくさん並び、ただ散策するだけでも大変興味深いです。
ちなみに管理人のコムリンがよくここで買うのはサーモン、あんこう(日本と違ってとても安いのです!)、はちみつ、お肉(特にステーキ用の牛肉とバーベキュー用の羊の肉)などです。
市場の中にはバルや公衆トイレもあり、コーヒーを飲んでちょっと一息つくのにも便利。
春先には市場正面入り口プラムの花が咲き、さくらのようなピンク色の花が「ようこそ」と言ってくれているようです~。
1903-1906 建築家 Antoni Pascail, Melcior Vinals
Rambla d’Egara, 124-128
営業時間:
市役所
こちらがTerrassa市の市役所です。
ヨーロッパらしい素敵な建物。
クリスマスの時期にはこのようなライトアップになります☆
1902年 建築家:Lluis Muncunill, Antoni Pascual
テラサ市役所(Ajuntament de Terrassa)
所在地:Raval de Montserrat 14, 08221 Terrassa (Barcelona)
Tel: 93 739 70 00 | Tel:informacion: 010 / 807 210 010
時間:月~金 8:30-13:30. 15:30 – 18:00
宮殿の塔(Torre del Palau Centre d’Interpretacio de la Vila Medieval)
宮殿の塔は、現在唯一残されている旧タラサ城の一部です。
タラサ城の建造はタラサが盛んな発展を遂げた12世紀に始まりました。
この塔は旧市街の中心にあることから、タラサ市を代表する建造物の一つになっています。
またこの塔は中世以来のタラサの紋章でもあります。
中世解説センター(Centre d’Interpretacio de la Vila Medieval)では、中世に起源を持つタラサの始まりについてや、保存された城壁の一部、地下のギャラリー、1983年ごろの食器類やオーブンなどを見学することができます。ただし見学は要予約。
塔の広場が案外狭いので、見に行って写真を撮るとこんな風にしか取れません^^;
Placa de Torre del Palau
Tel.93 739 70 72
セントペレ教会(Seu d’Egara Esglesies de sant Pere)
タラサ市のパラダイスの谷公園にあるサンペレ教会(Seu d’Egara Esglesies de sant Pere)はヨーロッパの中でも特別の教会です。
la Seu d’Egaraとは、3つの教会が一緒になっている施設全体を指し、5世紀の中ごろに建てられました。
ここにはローマ帝国後期とキリスト教信仰の初期の世界観が広がっています。
敷地の中にはイベリアとローマの遺跡や、お葬式のための教会サンミゲル(Sant Miquel)、エガラ大聖堂(Egara Cathedral)などの特別な建築物と美術品が保存されています。
また、サンペレ教会とサンマリア教会はカタルーニャにおける最初のロマネスク様式の施設であり、15世紀のゴシック様式の素晴らしい祭壇コレクションがあります。
サンペレ教会には今でも人々がミサに訪れ、結婚式も頻繁に行われています。
中には美しいパイプオルガンが。
パイプオルガンの反対側
サンマリア教会
こちらはロマネスク様式の教会壁画
現在のタラサ司教はサンエスピリト教会にいますが、以前はこちらの教会にいたということです。
普段は観光客などもほとんどいないので、一人でゆっくりしたいときや、静かな時間を過ごすのに最適な場所です。
Placa del Rector Homs,
Tel: 93 783 37 02
時間:
火曜~土曜 10:00 – 13:30 16:00 – 19:00
日曜祝日 11:00 – 14:00
入場料:4ユーロ